出題パターン
今回は、力率を求める問題の出題パターンです。
この力率関係の問題は、はっきり言って勉強していません(笑)。
ということで、力率を理解することはさっさと諦めて、道具の名前や図記号を暗記することに集中しましょう。
とにかく30問正解すればいいのです。捨て問題にしても全然問題なしです。
「リクツ抜き」で暗記しちゃえば1点とれます(笑)。
私が受験したときはパターン1の公式問題でしたが、「こんなんだったよなぁ」程度のイメージで公式の形を覚えていたので1点取ることができました。
また、パターン2と3のパーセントを求める問題は、図の「長方形(□)」のところの数字を全電流又は全電圧の数字で割るという「強引な手法」で解いていました。
資格試験の「1点」は大きいです。いかに1点をもぎ取るかが大切なのです。
出題パターンは次の4パターンです。
パターン1

【出題年度】
| R02下期午前問4、H23上期問4 |
公式を覚えているかどうかの問題です。捨て問題でもOKです。
使う公式
力率cosθ=抵抗R/合成インピーダンスZ×100(%)
合成インピーダンスZ=√R2+X2
解き方
もうこのまんまイメージで覚えてください。
答えは「ロ」です。
一応解説しておきます。が、あまり深く考えないでくださいね。
抵抗R(Ω)と誘導性リアクタンスX(Ω)が直列に接続された回路の力率cosθ(%)は、次の公式となります。
力率cosθ=抵抗R/合成インピーダンスZ×100(%)
直列回路の合成インピーダンスZは次の式で表されます。
Z=√R2+X2
この式を代入して式を表します。
力率cosθ=抵抗R/(√R2+X2)×100(%)
=100R/(√R2+X2)
合成インピーダンスとか電気理論を理解するには時間がかかりますので、この回路図がでたら必ず平方根「√」で表すと覚えてください。
パターン2

【出題年度】
| R02下期午後問4、H29上期問2、H28下期問4、H26上期問3、H25上期問3、H19問3 |
頻出パターンですが、強引な手法で解いていきます。
使う公式
抵抗と誘導性リアクタンスの直列回路の力率
cosθ= VR / V×100(%)
解き方
この問題は、図の「長方形(□)」のところの数字(180V)を全電圧(204V)で割るという強引な手法で解きます(笑)。
一応解説します。深追い禁止です。
抵抗とリアクタンスが直列に接続された回路の力率cosθ(%)は、回路全体の電圧をV(V)、抵抗に加わる電圧をVR (V)とすると次の式で求められます。
cosθ= VR / V×100(%)
この式に数値をあてはめて答えを求めます。
cosθ=180/204×100
=88.2352
=88(%)
パターン3


【出題年度】
| H27上期問2、H22問4 |
このパターンは、捨て問題でも構わないと思います。
図にはいろいろ書いてありますが、同じ問題です。
パターン2のとおり強引手法で解いていきます(笑)。
使う公式
抵抗と誘導性リアクタンスの並列回路の力率
cosθ= IR /IV×100(%)
解き方
この問題もパターン2と同じで、図の「長方形(□)」のところの数字(6A)を全電流(10A)で割るという強引な手法で解きます(笑)。
一応解説します。これも深追い禁止です。
抵抗とコイルが並列に接続された回路の力率cosθ(%)は、次の式で求められます。
cosθ=抵抗に流れる電流/全体の電流×100(%)
この式に数値をあてはめて答えを求めます。
cosθ=6/10×100
=60(%)
この手の問題は、理解しようとせず強引に解いてください。
何度も言いますが深追い禁止です。大けがします。
パターン4

【出題年度】
| R02下期午前問5、H28上期問5、H24上期問5 |
この問題は、他のパターンと違って、三相交流回路の公式を覚えているかを問う問題です。
捨て問題として扱ってもいいと思います。
使う公式
電力量
電力量W=消費電力P×時間t
三相交流回路の電力
P=√3×線間電圧V×線電流I×力率cosθ
解き方
そのまま暗記します。
ですが、一応解説します。
消費電力は電力量の公式(W=Pt)から次のように表せます。
P=W/t(kW)
=W/t×103(W)
力率cosθ(%)は、三相交流回路の電力の公式(P=√3VIcosθ)から次のように表せます。
cosθ=P/√3VI×100
=P/√3VI×102(%)
この式の「P」に消費電力の式を代入します。
cosθ=P/√3VI×102
=(W/t×103)/√3VI×102
=W/√3VIt×105(%)
この公式を覚えていたらラッキーくらいでOKです!
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